株価操縦とは、株価を意図的にあやつる行為を指し、
株取引において不正な取引なことをいいます。
具体的には、以下のとおりです。
① 仮装売買
仮装売買は、同一人物が同じ時期に同じ価格で取引するなどして、
あたかもその企業の株が活発であると見せかけたり、取引があるの
に株価が動いていないなど、第三者に誤解させることを目的とし
た取引をいいます。
② なれ合い売買
なれ合い売買は、知り合い同士の間で、あらかじめ株取引の打合せを
しておき、売り買いをすることで、その取引が意図的であるにも関わらず、
自然な状態で株価が形成されているような取引をいいます。
③ 見せ玉
見せ玉は、実際に株取引をする意志がないにも関わらず、企業の株を
大量に注文したり、その注文を取り消したりして、見せかけの注文をする
ことをいいます。
具体的には、株主が自分の保有している株を売りたいときに、
見せかけの買い注文を大量に出すことで、人気がある株と見せかけて
株価の上昇を誘います。
そして、株価が上がったところで、持っている株を売却する手法です。
④ 風説の流布
風説の流布は、インターネットの掲示板やブログ、口コミなど
何らかのメディアを使って、自分の有利になるようなウソの情報を
流すことをいいます。
この風説の流布は、違反をすると刑罰の対象となります。
以上が株価操縦の種類となります。
このことを踏まえた上で、十分に注意し、株取引を行うようにしましょう。