株取引を行っていると、倒産しそうな企業の株を
買ってしまう可能性があります。
そして、倒産しそうな企業の株を見抜くことはなかなか
難しいといえます。
しかし、倒産しそうな企業の株には、ある予兆があり、
それを知ることが大切です。
そして、その予兆は以下の通りです。
① 赤字経営が続いている。
② 営業キャッシュフローのマイナスが続いている。
といった二点です。
①の赤字経営が続いている企業は、そもそも利益が出しにくい
ビジネスになっており、取引先や銀行などの利害関係者の信用
を失くしやすい傾向にあることです。
また、そのような経営が続くと、銀行からの融資を受けれなくな
ったり、取引先から取引をしてくれなくなったりといったことが起こり
悪循環に陥ります。
そして、会社は、倒産に一歩づつ近づいていくのです。
また、それが株価にも反映されることで、その会社の株価は
下落していくことになるのです。
そうなると、株主の間では、あの企業の株は、「ボロ株だ」と言わ
れるようになっていきます。
②の営業キャッシュフローのマイナスが続いている企業は、
会計上黒字の経営をしていても倒産することがあります。
それが、よく聞かれる「黒字倒産」です。
そして、営業キャッシュフローというのは、企業の本業による収入と
支出の差額を出したものです。
つまり、企業の手元にどれだけのお金が増えたのかを読み取るもので、
プラスであれば会社にお金が入ってきている状態になります。
しかし、黒字倒産する企業では、何らかの理由で企業にお金が入っ
てきていない状態で起こります。
具体的にいうと、売った商品や製品の代金の回収が遅れていること
や商品や製品が売れ残り在庫として企業に残るなど様々な原因
で現金の回収が遅れていることにあります。
要するに、営業キャッシュフローのマイナスが続いている企業は、
投資対象から外すのが賢明でしょう。
あと、営業キャッシュフローは、企業のホームページでもみれるの
で確認してみることをオススメします。
さらに、これら2点以外でも倒産のサインがあります。
それは、決算書の中にある継続企業の前提に関する注記というもの
でも分かります。
この注記には、企業自身が「これからも継続して事業を続けられるのか」
といったことが記載されていれば、倒産する可能性を識別するサイン
として判断していきます。
そして、これらを通して倒産する可能性のある企業の株を選別して
おきます。
そうすると、マネーゲームの対象になりやすい倒産する可能性の
ある企業を選別することで、株で損をすることを防ぐことができ
るのです。
よって、これらに注意しつつ株取引を行っていきましょう。