株取引を通じて、「今の株価は上昇しているのか?」
「今の株価は下降しているのか?」といった現在の株価が
どの局面にあるのかを知る必要があります。
なぜなら、今の株価が下がってきているのに株を買い、その株を持ち
続けることは、その株価の下降分だけ損をしてしまう可能性がある
からです。
つまり、最低限、株価のトレンドが「今、上昇局面なのか?」
それとも「下降局面なのか?」を知る必要があるわけです。
そして、株価のトレンドをローソク足を使って、現在の株価の局面を
読んでいくのです。
具体的に、ローソク足は、株式市場が開けばその日ごとに
形成されます。
また、その日ごとに形成されたローソク足を日ごとに並べることで、
現在の株価の動きがわかるようになり、株価のトレンドをよむことが
できるのです。
さらに、株価の高値と高値、安値と安値をそれぞれ結ぶことでサポート
ラインを作り、現在の株価が「上昇トレンドなのか?」それとも
「下降トレンドなのか?」かが分かります。
これらを踏まえた上で、以下のトレンドがあります。
① 株価の上昇トレンド
株価の上昇トレンドは、ローソク足の陽線の数が出やすいトレンドで、
企業の株を売りたい人よりも買いたい人の数が多い状態を表します。
さらに、このまま上昇するだろうとみる人が増えますと、
そのまま株価は上昇し続けます。
あと、株価が右上がりのときに、サポートラインよりも下に下がれば、
一般的には株の売り時と言われています。
② 株価の下降トレンド
株価の下降トレンドは、ローソク足の陰線の数が出やすいトレンドで、
企業の株を買いたい人よりも売りたい人の数が多い状態を表します。
さらに、このまま下降するだろうとみる人が増えますと、
そのまま株価は下降し続けます。
あと、株価が右下がりのときに、サポートラインよりも上に突き抜ければ、
一般的には株の買い時と言われています。
③ ボックス相場
ボックス相場は、ある一定の範囲内の値幅で株価が上下し
続けることをいいます。
特に、株価を動かす要因がないときには、ボックス相場になりやすい
傾向にあります。
そして、株価を動かすような情報が出てきたときは、どちらかのサポート
ラインを突き抜ける方向で株価が動くといわれています。
以上に挙げたトレンドには多くのパターンがあり、このような株価チャートを
使った分析を一般的にテクニカル分析といいます。
そして、このテクニカル分析は、あくまでも、過去の情報を元に使って
いますので、この分析方法が、将来の株価を決して予測するものではない
ということ認識しなければなりません。
そのことよりも、私達、投資家は、会社の未来を見通していく姿勢を
持つことが何より大切で、会社は、「会社の価値が上がることで株価が
上がる」という投資の基本姿勢を持ち続けることが何よりも重要なのです。
そして、これらを意識した上でローソク足を使い、株取引に役立てていきましょ
う。